お葬儀のマナー

葬儀に参列する際に、最低限これは知っておきたいというマナーについてご紹介します。

通夜振る舞い

当地域(岐阜・西濃地域)では通夜振る舞いの習慣はありません。しかし関東などではお通夜の夜の飲酒と食事の振る舞いがある場合も。
喪主様のお考えによって開かれることがあります。そのときは、お酒はほどほどに、落ち着いた態度で会食します。列席のお断りはしないようにします。

焼香の仕方

お焼香(しょうこう)とは、仏式葬儀のお葬式や法事などで行う「お香」を焚く作法のことです。「立礼焼香・座礼焼香・廻し焼香」の3種類の様式があり、宗教や考え方により焼香の仕方、回数は少し異なってきます。
ご自身の宗派のお作法でされるのがよろしいでしょう。
会葬者が大勢の場合は1回だけとお願いする場合もありますので、そのような場合はご協力をお願いいたします
※喪主や前の人の振る舞いをよく観察して、同じように行えば問題ありません。

焼香の仕方(一般的な立礼焼香の場合)

1. 自分の順番が来たら間をあけずに席を立ちます
2. 焼香台の前でお坊さん⇒遺族の順番で礼をし、焼香台前まで進みます
3. 遺影写真を一目した上で一礼をし、1歩前に進みます(数珠は左手)
4. 左手は合掌の形のままで、右手(親指・人差し指・中指)で香(抹香)を軽くつまみ、香炉の中の焼香炭の上にそっと落とし、両手を合わせ合掌、礼拝します。
5. 焼香の回数は宗派により正式な回数は異なります。ご自身の宗派のお作法でされるのがよろしいでしょう。会葬者が大勢の場合は1回だけとお願いする場合もありますので、そのような場合はご協力をお願いいたします
6. 合掌をといて再度遺影写真に一礼します
7. 前を向いたままで3歩ほど下がり、僧侶・ご遺族様に向けて一礼して席に戻る
※一番最初に焼香をしなければ、喪主や前の人の振る舞いをよく観察して、同じように行えば問題ありません。
※お香(葬儀の場合は抹香)を香炉に落とす際は、できる限り香炉に近づけて優しく落とします。

※線香をあげる葬儀では、「焼香台にある線香を右手で1本取り、ロウソクで火をつけ、香炉にまっすぐ立てます」。またこの時に、線香はむやみに振ったり、吹いたりして消すのではなく、必ず左手でそっと消してください。

葬儀における服装

男性の服装

• スーツはシングルでもダブルでも可
• ネクタイは黒無地
• 靴下は黒無地が基本
• 殺生をイメージさせる毛皮のコートは不可
• 喪章はご遺族の方のみで、一般会葬者の方は付けない
• シャツは白
• ネクタイピンやポケットチーフは身に着けない
• 靴は光沢のない黒が基本
• 腕時計・婚約指輪など以外のアクセサリーは避ける
※訃報を聞いて通夜に駆けつける場合は喪服ではなく落ち着いたトーンのダークスーツで問題ありませんし、逆にそれが一般的です。ご遺族の方も突然のことで喪服を着用されていない場合もありますので、喪服を着ると逆に失礼にあたることもあります。
ただ訃報を聞いて半日~1日くらい時間が空いているのであれば、「喪服(略式喪服)」で参列しても問題ありません。
※平服とは普段着のことを指すのではなく、礼服(礼装)でなくても可という意味です。

男性の服装

• ダークスーツ(ジャケット着用)
• 白シャツ
• ブラックタイ
• 黒の靴下
• 黒の靴


女性の服装

• 黒、紺、茶などの地味なスーツ、ワンピース
• 黒の靴
• 黒、または肌色のストッキングを履く
• 肌の露出は避ける

女性の葬儀における服装マナー

通夜・告別式にご参列される際は、地味な平服もしくは喪服で、通夜時の服装と同じでまったく問題ありません。
• スーツ・ワンピースは地味で落ち着いたもの
• 髪色は黒が望ましい
• 必ずストッキング(黒色・肌色)を着用
• ミュール・サンダルはもちろん、光沢のある靴も避ける
• メイクは自然な感じで、マニキュアは控えめに
• 肌を露出させる服装は避ける
• 香水は控える
• 殺生を連想させる毛皮のコートは避ける
アクセサリー類は婚約指輪以外のものは身に着けないのが基本。
パールのネックレスを着用する場合は1連の物に限る(2連の物は「重なる」ということを意味し弔事ではNGです)

ご葬儀のあいさつ

お葬式では必ず喪主やご遺族に対してお悔やみの言葉(挨拶)をかけます。
お悔やみの言葉は簡潔に述べた方が良いでしょう。もちろん熟考した末の言葉をかけても良いのですが、場合によっては却って失礼になりかねないのでそこには細心の注意が必要となります。
挨拶をされる際は、「病状・死因」などを聞くことは控えましょう。また忌み言葉にあたる言葉を使用しないようにすることも大人としての最低限のマナーです。

弔辞

弔辞(ちょうじ)とは、告別式にて故人様と生前から親しかった友人や知人が、故人様に語りかけて別れを告げることです。
弔辞は事前に考えておいたものを読むことが一般的ですので、弔辞をご遺族の方からお願いされたら以下の点に注意しましょう。

弔辞作成のポイント

弔辞は約3分・1200字くらいが目安で、長すぎたり短かすぎたりしないようにしましょう。具体的には以下のような感じで作成しましょう。
1. 故人様へ呼びかけ口調で始める
2. 死を悲しんでいる言葉を述べる
3. 故人様との関係を述べる
4. 故人様の人柄や、思い出話を具体的なエピソードを交え、ご紹介する
5. 故人様のご冥福を祈り、ご遺族様へ慰めの言葉で励ます
6. 「安らかに眠ってください」という挨拶で締めくくる

• 思いを込めて語り口調で(棒読みは厳禁)
• 早口にならないようゆっくりと述べる
• 故人様とのエピソード等を交えながら自分の言葉で読み上げる

弔電(ちょうでん)

訃報の知らせが来たら、遠方やすぐに駆けつけることが困難な場合や、事情により通夜、告別式に参列できない場合は、早めに弔電(ちょうでん)を打ちましょう。弔電とはお悔やみの言葉を伝える電報のことで、PM7時までに申し込めば、その日のうちに届けてもらうことができます。また費用は文字数によって変動し、一緒に供花等を届けてもらうこともできます。
※弔電の宛名は喪主、宛先は斎場が通常です。もし喪主名が分からない時は「故〇〇様ご遺族様」とするのが一般的です。

喪主の挨拶

喪主のあいさつ

葬儀・告別式では「喪主の挨拶」で最後を締めくくりますが、基本的には「喪主の挨拶」は、簡潔に感謝の気持ちを伝える方がベターでしょう。

忌みの言葉(いみことば)

お葬式の礼儀として、弔辞・弔電やお悔やみの言葉を述べる際は、忌み言葉を使わないというのがあります。
忌み言葉は不幸が続くことをイメージさせ、ご遺族に対しての気配りから、葬儀では使ってはいけません。

忌み言葉例

• 重ね重ね
• たびたび
• またまた
• 重々
• いよいよ
• 再三
• ますます
• 次々
• 追って
• 再び
• 続く
• なお   など

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